私たちは、生来的に健康でいたい、名誉やお金を得たい、より良く生きたいという欲求をもち、これを、森田療法では「生の欲望」と総称しております。
もし、私たちの生き方が「生の欲望」に反したとき、内心のサインとして「間違っているよ」と不安・悩みが現われるのです。いわば、交通信号に例えるならば、不安(以下、不安、悩みを云う)は黄色の点灯になり、注意して道路を渡ることになります。
私たちは、不安をシッカリと見つめ、十分に準備し、そして、用心しながら行動することで大きな安心を得る事ができます。
ここでは、不安を活用していく態度が必要になります。
不安を抱く方は意欲があり、才能のある方と言えるでしょう。
何故なら、不安を正しく見て行動をすれば、葛藤は消え、自ずと夢は実現するものです。行動は辛いですが、逃げないで挑戦しましょう。 応援します。
かなり前のこと、アメリカでストレスについて調査研究がありました。ストレスでガンなど病気に罹り易いといわれます。
ストレスは環境や心身の変化に対応した生体の防御反応であるから、過剰反応になった時に免疫が低下し病因になるようです。
ですが、ストレスがあっても病気にならない性格があると、報告されています。
どのような性格でしょうか
1.仕事に夢中になる人。なすべきをなす人。
2.自分の努力でチャンスをつくる人
3.チャレンジする人。つまり変化していける人だそうだ。
このような生き方は心にも体にも良い影響があるのです。
たとえば、歩くにも自信のあるように歩くと、心も行動によって変化すると云れています。
調査は終末病院にもおよび、老人たちは人生を振り返えり「私は自分のなすべきことをしなかった」「youは若いときにすべきことをしなさい」と内省の言葉が多かったと報告されている。
考えれば、今やっていることは、自分がよく死ぬ準備にもなり、未来のためにも楽しい思い出をつくっていると、観るのも事実なのだろう。
ストレスを減らして適応障害を改善するためには、どのような状況が苦手で苦痛なのかを考え、そして、どうすれば環境に適応できるかを考え(自己洞察)てみます。
自己洞察ができたとしても、努力方向の誤りを避けるためは、カウンセラーなど第三者(以下第三者)の客観的視点も欠かせないものです。
苦悩にはまり込む人は、独断と偏見が多いようです。
ストレスに苛まれる時、三つの対処方針で説明します。
方針1.不適応の環境を改善します。
職場、学校などストレス因になる問題点を見つけ解決する。第三者に相談することで,解決策が早く見つかる場合が多い。(不適応になる人は、ほとんど、相談できない人が多い)
例、職場では挨拶や仲間の為に動く、学校ではいじめっ子にどうして虐めるか聞くことなど、行動する。先生に相談しても当てにならない?
方針2.自分に合わない環境を見切り、早く離れること。
合わない環境(方針1.で上手く適合できないとき)にしがみついてはダメージが大きくなる事もあります。まずは第三者とよく相談して決めること。
例、職場なら人事異動を求める。学校な中退を視野に入れ行動する。
方針3.自己の改善を図ること。
方針1で環境を改善しても葛藤があるときは、感情と行動など心の法則を学びます。そして、心の偏りによる囚われや神経症からの脱却、人間関係の改善を図っていきます。こにでは、物事の受け止め方(認識)と行動の修正が必要になります。
例、ここでは我慢して学校や職場で働けるなら、精神療法、学ぶことを勧めます。
困ったときは、私に電話するか、岐阜のメンタル集談会に参加してください。
回答として、くせでぃせです何事も経験や挑戦と受け止めることと答えています。
私の精神療法には「迷ったらやる」という行動方針があります。
これは、迷うということは、できる可能性あるからで、最初から無理であれば迷いません。迷いの中に自己発展の萌芽があります。そして、何事にも経験や挑戦として行動を積み重ねていく中に、徐々に自信めいたもの形ち創られていきます。(自信が育ちます)
その行為は、自信など少しも必要なく、やりたい、達成したい、認められたいという、自己を大事にしたい心と行動があるのみです。
自分の本心(希望)に根差した行動が、自分自身をつくり、周囲の人によい影響を与えるはずです。
例えば、始めて高速道路を運転する、会議でプレゼンをする、好きな人に初めてデートを申し込む、先生に再追試をお願いするなど、行動がなければ何も始まらなくて、ここから新しい人生が始まるのです。この内の、どこに自信が介在するのでしょか。
失敗も体験です。失敗なくして成功は有りえません。困難なことほどで失敗はつきもので、失敗なく成功したいと、ただ、願う人は子供なのでしょう。
治り方のコツ
私たちは、神経症を治さなければ人生は絶望と考えているようです。そうではなく、すべて囚われです。心のクセです。
治すには三っの過程を経て、苦悩から解放されます。
1.症状の対応で治る
仕事に励む。愚痴を言わない。
2.生活の見直しで治ります。
課題に全力で当たることで、自信がつきます。
3.生き方に見直しによる治りかた。
当面の目標に向かい活動することで、生きる喜びの自覚がある。
詳細は私との会話でお伝えすることになります。
こころの技法
感情を含め神経症状を消失することはできませんが、受け止め方や行動の変容で、自分を陶冶することが一番良い方法です。
以下に述べる方法は最後のヤマを越える場面に使える技法と思います。
1.自己洞察
2.あるがままの実践(症状との共存)
3.症状を手放す
4.反芻(はんすう)を止める
自己洞察はその人のレベルにあった主観的なものでしかない。他人の書いたのを読んだとしても、応用できないから付け焼き刃だろう。あるがままの実践、症状の手放し、反芻を止めるは症状に向かう同質のものだろう。
私の体験では反芻を止める方法に効果があった。もし皆さんが治り切らないと思われたときお伝えできればと考えます。